2022年11月21日月曜日

Chip War

 The YouTube video taught us what we should know about Chip war between US and China. Japanese people should we know more about the background of it.


https://youtu.be/nd9JVM7H9LE

2019年1月8日火曜日

日経大予測2019これからの日本の論点

日経大予測2019これからの日本の論点を拝読しました。
個人的に印象に残った点は

・米中関係と両国との北との関係についての政治と経済についての解説
米国と北との独自チャンネルが構築できたことで、中国を介さなくてもよくなり、デジタル覇権を巡る争いが顕在化した

・政策と無関係の市場の動きを自分の交渉の成果だとアピールする指導者がいる

2019年1月6日日曜日

医療現場で働く管理職1年目の教科書 あなたの悩みに答える24ケース

医療現場で働く管理職1年目の教科書 あなたの悩みに答える24ケースを拝読しました。
医療者は年次を重ねるごとに純粋な医療スキルだけでなく、管理業務を担うためのノンテクニカルスキルも必要になりますが、多くの方には(臨床業務の多忙さのため?)意識されていないことが多いようです。以下の点が個人的には勉強になりました。

・医療経営では、医療体制や診療体系への理解が必要

・利益をあげることは必要だが、功利主義に陥ってはならない

・80%のパフォーマンスは20%の時間を要する。残り20%のパフォーマンスのために80%の時間を要する必要は乏しい。その見極めが必要。

以下拝読後の個人的な感想ですが、
・タスクに応じて、必要な達成度が異なるため、80%の完成度で十分な内容にも関わらず、100%を目指して5倍の時間をかけるのは、効率がよいとはいえない。その見極めや目利きの力が必要です。
ただし、それを養うためには、マルチタスクや潰れないくらいのオーバーワークを経験しないと導き出せない経験に基づいているところもある。

・医療的な意味でのストレスは多い(避けがたい)医療現場では、不必要な人間関係のストレス(工夫次第では避けられる)は極力排除すべきというのが、持論です。
後輩や若手から相談しやすい雰囲気をつくるためには、医学的なエビデンスやといったコアな部分に加えて、敢えてユニークさやユルさの演出も必要かなと思います。

2019年1月4日金曜日

教養主義のリハビリテーション

教養のリハビリテーションを拝読しました。
以下、個人的に印象に残った部分です。

・遊びや余白の部分を残しておくべき、あえて想像力の余地をふんだんに残してある。
・すぐれたデザインが備えている要素
  1. non-passive
  2. 多様性を残す
  3. 批評性も忍ばせる
  • 現場的教養 + 対話的教養
現場的教養は場数がものをいう

表面的に共感を演出する無内容のコミュニケーションだけが無限に連鎖していく

接続過剰・拡大過剰→接続の上限を再設定する→ほどほどを判断する能力や常識が教養

より愉しく、よりしなやかに、より末永く(suseinability)

専門スキルを身につける教育機関としてではなく、踏み込んでものを考えたり実践したり、批判的に思考したりできるようになるための基礎能力を身につける装置として、大学がやるべきことがあるはずです

部分最適をいくら積分しても全体最適にはならない。全体性への想像力を個々がどこかに確保しておかないといけない。


2019年1月2日水曜日

文藝春秋オピニオン2019年の論点

文藝春秋オピニオン2019年の論点を拝読しました。
2018年のうちになんとか読み終わりました。
政治からエンタメまで幅広いジャンルをカバーしているため、そのジャンルでホットになっているトピックを広く薄くアップデートするにはとても良い機会でした。筆者によっては自己主張に終始している質が低い項もありましたが。
個人的に印象に残った点は、

・放流などの科学的裏付けのない取り組みを行わない
・やや太り過ぎくらいの方が、BMIの導入にて1夜にして肥満となってしまった

・糖分は依存度はやや低めだが、多少の依存性はある

以下感想です。
自然科学でも医学でも証拠に裏打ちされていない、イメージいいことしていることが跋扈している。雰囲気や空気に飲まれないように自分で考え、確かめる姿勢は堅持していかないとならない。疾患と疾患でないの間は、グレーゾーンなので、時代の流れや「専門家」とされている集団の意向・思惑でそれまで疾患とされていなかったものまで疾患とされてしまう。

2018年12月31日月曜日

ブラッシュアップ急性腹症第2版

ブラッシュアップ急性腹症 第2版を拝読しました。
個人的に勉強になった点は以下の点です。
  • 腹痛を伴えない患者群:お年寄り、麻痺、統合失調症 
  • 身体所見伴わない腹痛は2時間後に再度病歴聴取と身体診察
  • 既往なくても6時間以上持続する初発の腹痛は外科的処置必要になることが多い
  • 器質的障害を疑う脂肪性下痢、嘔吐、血性下痢、発熱、白血球増多
  • 診断がつけられない急性腹症:腸間膜動脈塞栓症、腹膜炎、潰瘍穿孔、急性膵炎、胆嚢膿瘍、肺塞栓、急性腎盂腎炎

腸管自体の問題→騒ぐ:腸蠕動音正常~亢進 
腸管外の問題→黙る:腸蠕動音低下~消失 

Gas-less film 

  • 右側大腸閉塞(回盲弁機能正常)
  • Gastric outlet obstruction
  • 全大腸型大腸炎(潰瘍性大腸炎など) 

2018年10月30日火曜日

October 2018 Medical Journal watch for GIM ④

【NEJM original】★ICU入室中のPPI静注による消化管出血予防は、90日後の死亡率は有意に変化しない。3298例のICU入室をランダムにパントプラゾール静注群とプラセボ群に割り付け、90日後死亡率は有意差なし。臨床上の重要な消化管出血は前者で2.5%、後者で4.2%でRR 0.58。肺炎やCDIやMIのイベントは有意差なし。
→ICU入室中のPPIは消化管出血は減らす、死亡率は減らさない、有害事象は有意差なし、と現場感覚通りの結果だと思います
Pantoprazole in Patients at Risk for Gastrointestinal Bleeding in the ICU
NEJM October 24, 2018

【blood original】★ALアミロイドーシスについて、心疾患合併が予後に起因するため、BNP > 81 pg/mlとトロポニン上昇が予後予測に役立つ。stage1をBNPとトロポニン両方共閾値以下、stage2をどちらかが上昇、stage3が両方とも上昇とし、1年後もBNP上昇しているものをstage3bとした。それぞれの中央生存はstage1で10年のフォローで不明、stage2で9.4年、stage 3で4.3年、stage3bで1年だった。2004年にMayoが提唱したNT-proBNPによる分類と対比して新ボストン大学バイオマーカースコアリングシステムとして提唱した。
Development and validation of a survival staging system incorporating BNP in patients with light chain (AL) amyloidosis
Blood 2018 :blood-2018-06-858951

【JACC original】★低リスク群200例に対する非ランダム化多施設前方視的TAVR研究、30日後死亡率は0、脳卒中は0.6%。
→高→低リスクと対象を拡大していく流れです。これ自体はわずか200例で30日まででしたが、他の2つの施行中の研究で1年後や10年後の死亡率が出れば本格的にTAVR>SVRとなるやもしれません
Transcatheter Aortic Valve Replacement in Low-Risk Patients With Symptomatic Severe Aortic Stenosis
JACC Volume 72, Issue 18, 30 October 2018, Pages 2095-2105