2011年1月27日木曜日

USTコアレクチャー化構想(案)

以下に記すのは、一医学生の妄想なので、一読に値するもしくは、読むに値しないと思うかは、読み手の判断に委ねます。

USTREAMコアレクチャー化構想(案
(現状)
USTREAM(以下UST)とは以下のサイトのことです
http://www.ustream.tv/
詳しい使い方を知りたい方は動画配信マニュアルを参照してください。
http://www.dougamanual.com/blog/202/
配信する場合
①パスワードをかけて事前登録の視聴希望者にのみ配布(ある程度視聴者を限定できる)
②ネットに完全公開(誰でもそのURLを打ち込めばネットで見られる、いわゆる“ダダ漏れ”)
があります。

このようなサービス登場以前から、拠点病院のレクチャーを離島の診療所に配信するなどの試みは、既に行われています。
USTREMの登場により個人単位でempowermentされ、それまで既存メディアに依存していた画像音声の配信が可能になりました。
USTREMの特徴は、ほぼリアルタイムに画像を配信し、視聴者からのレスポンスを得ることができることです。その点においては、他のYoutubeやニコニコ動画などの画像配信サービスとは違った特徴を有します。

そのような利点がある反面、著作権やプライバシーについては十分な配慮をする必要があり、医学の分野においては、その社会的影響から、より一層の配慮が必要であることは言うに及びません。

以上のような利点と欠点があり、一部のITに詳しい方々を除いて、多忙な医療従事者が十分に活用できておらず、さらなる可能性を追求できると考えられます。

以上のような現状を鑑みて、今後どのように医療分野で活用できるかを考察したいと思います。

(今後の展望)
以下ではある一定範囲の医療圏での活用を 検討します。

・セキュリティーレベルに応じたタグ付け
青、緑、黄、オレンジ、赤、黒の6つにタグ付けを提案します。
青:完全オープン(医師、医学生、薬剤士、看護士、病院勤務者に加え、患者、患者家族、医療を志す高校生を想定)
緑:医療関係者限定(医師、医学生、薬剤士、看護士、病院勤務者)
黄:医療圏内の医療関係者(医師、医学生、薬剤士、看護士、病院勤務者)限定
オレンジ:医療圏内の医師への生中継と録画視聴
赤:医療圏内の医師への生中継のみ
黒:基本的にクローズド、録画のみ

青タグコンテンツについては、Youtubeへのアップ、iTunesUへの配信などを想定しています。英語のレクチャーには日本語字幕を、日本語レクチャーには英語字幕をつけ、将来の医療ツーリズムへの対応、圏内教育機関の国際競争力強化を見据えます。
緑タグコンテンツについては、国内の医療レベル向上に寄与できるだけでなく、将来該当医療圏内への希望者発掘にも効果があると思います。
黄タグコンテンツについては、 圏内の医療レベル向上に寄与できるだけでなく、よりローカルな話題も盛りこむことができます。
オレンジタグコンテンツについては、特に圏内の研修医を想定しています。研修中は時期や日によって忙しさに差があるため、時間に余裕がある際に圏内の指導医のレクチャーによってレベルアップを図ることができます。女性医師への復帰支援や僻地医療従事者へのキャッチアップにも寄与できると考えます。
赤タグコンテンツについては、リアルタイムの質疑応答を想定しているレクチャーが対象です。インターネット上での視聴時間が限られることで、可能なかぎり流出の可能性を下げセキュリティーを上げることができます。
黒タグコンテンツについては、基本的には従来のレクチャーと変わりませんが、後述のように開催の日程は周知されるため、訪問を予定している医療従事者や医学生がその日程を選んで訪れることが可能です。

このようなタグ付けによって、個々のコンテンツに応じたセキュリティーレベルの設定が用意になると考えます。また、演者が視聴対象をある程度把握できるため、内容をどこまで分かりやすくするか、掘り下げるか判断する際にも役立てることができます。
また、各視聴者に応じて、配布パスワードを変更することで、視聴できるコンテンツを変更することも可能です。

コンテンツの管理、視聴者管理については医療圏内にある信頼ある団体が行えるのが理想と考えます。ホームページ上などで、スケジュール管理を行い、圏内医療従事者のみならず、圏内を訪れる医学生も訪問前に周知できるようになります。

・レクチャーの輪番制
臨床研修制度施行後、マッチング制度が導入され、各研修指定施設が研修医にとって魅力的な研修体制の確立を行っています。

各研修施設において、毎日お昼にレクチャーを用意できれば理想ですが、現状では全医療施設で用意することは難しく、指導医への負担になってしまう可能性も危惧されます。
医療圏内の各研修施設が月~金までの担当曜日にレクチャーを配信し、食堂への放映を想定しています。研修医は原則参加の方向とし、昼食を摂る時間を確保するだけでなく、年間を通じて医学全体を網羅した知識習得が可能になります。これにより、On the Job Training (OJT)のみならず、圏内の指導医から座学での効率的な知識習得が可能になります。

内容については、各指導の得意分野を基本とし、年間を通じて偏りがないように 、医療圏内にある信頼ある団体が調整をするのが理想と考えます。


 再掲しますが、以上に記しましたのは、一医学生の妄想なので、一読に値するもしくは、読むに値しないと思うかは、読み手の判断に委ねます。最後までお読みいただいた方はありがとうございますm(_ _)m

2011年1月27日 広沢孝信