医療現場で働く管理職1年目の教科書 あなたの悩みに答える24ケースを拝読しました。
医療者は年次を重ねるごとに純粋な医療スキルだけでなく、管理業務を担うためのノンテクニカルスキルも必要になりますが、多くの方には(臨床業務の多忙さのため?)意識されていないことが多いようです。以下の点が個人的には勉強になりました。
・医療経営では、医療体制や診療体系への理解が必要
・利益をあげることは必要だが、功利主義に陥ってはならない
・80%のパフォーマンスは20%の時間を要する。残り20%のパフォーマンスのために80%の時間を要する必要は乏しい。その見極めが必要。
以下拝読後の個人的な感想ですが、
・タスクに応じて、必要な達成度が異なるため、80%の完成度で十分な内容にも関わらず、100%を目指して5倍の時間をかけるのは、効率がよいとはいえない。その見極めや目利きの力が必要です。
ただし、それを養うためには、マルチタスクや潰れないくらいのオーバーワークを経験しないと導き出せない経験に基づいているところもある。
・医療的な意味でのストレスは多い(避けがたい)医療現場では、不必要な人間関係のストレス(工夫次第では避けられる)は極力排除すべきというのが、持論です。
後輩や若手から相談しやすい雰囲気をつくるためには、医学的なエビデンスやといったコアな部分に加えて、敢えてユニークさやユルさの演出も必要かなと思います。