EULAR online course rheumatology 2018にてrheumatology分野をアップデートしています。以下簡単なまとめです。
- 診断思考トレーニング→NEJM CPS読みましょう
- 炎症性筋疾患の鑑別は、Polymyositis、dermatomyositis、Juvenile dermatomyositis、Necrotising myopathy、Inclusion body myositis、Amyopathic / hypomyopathic dermatomyositis、Paraneoplastic myopathy
- Squeeze test単独ではearly RA(発症1年未満)の診断に対する感度低い(腫脹関節の部位やゴールドスタンダードをどれにするかで変わるものの、31-54%) (Ann Rheum Dis. 2015 Oct;74(10):1886-9 PMID:25911456)
- 早期発見し、DMARD開始、その際はMTXが第一選択
- RF高値や抗CCP抗体高値などの予後因子不良なら、MTX+生物学的製剤も考慮
- 非薬物治療としては、禁煙、肥満なら減量
- 極軽症で3ヶ月未満のvery early RAなら、ステロイド筋注単回も考慮される
- 回帰性リウマチの1/3は今後典型的な関節リウマチに進行する
- RFと抗CCP抗体のtiterは関節破壊の度合いと相関する
- RAの精査の一環でANAも測定されがちだが、SLEでRF上昇は稀のため、抗SS-A抗体の方がSjS合併RA検索のために有用(ちなみにSLE+RAは”rhupus"という)
- 分類不能の関節炎のうち半分はRA(1987診断基準)に移行し、その予測因子は、年齢、女性、関節炎の分布(小関節、全身、上下肢にまたがる)、関節の圧痛と腫脹、朝のこわばりの持続時間、CRP (van der Helm-van Mil et al, 2007)