2018年10月14日日曜日

October 2018 Medical Journal watch for GIM ①

【Annals of Neurology original】★軽症から中等症の手根管症候群に対してランダム化比較すると5%デキストロースの方がステロイドの局所注射より効果高い。44名の手根管症候群に対して、5ccの5%デキストロース局注群とステロイドと生理食塩水混合の5cc局注群で比較すると、注射後4-6週のVASは有意に改善した。
Annals of Neurology 2018 September 5

【Chest commentary】★ICUでの有効なティーチングについて。時間制限もあり、5micro-skill (1-minute preceptor)を使う、mini-lecture(系統的な講義ではなく、フランクなもの)を多用し、over-teachは避ける
Practical Tips for ICU Bedside Teaching
Chest Volume 154, Issue 4, October 2018, Pages 760-765

【CCJM reviews】★small fiber neuropathyは半分は特発性、治療可能なものの検索と対症療法が外来だと必要になる。費用対効果を考えると、まず採血検査(CBC, glu, vitamin B12, 低めならメチルマロニル酸、ESR,SS-A/B抗体、TSH、HIV, HCV, 電気泳動)を行って、必要なら追加検査(Cu, B1, B6, ACE, 傍腫瘍症候群の抗体)
Office approach to small fiber neuropathy 
Cleveland Clinic Journal of Medicine. 2018 October;85(10):801-812 

その他、CCJM大動脈弁二尖弁のレビューでpointは
・何も異常なければ5-10年ごとに画像フォロー、異常あれば毎年フォロー
・1親等の心エコーと上行大動脈スクリーニングが薦められている(class 1)
CCJM. 2018 October;85(10):779-784