2010年11月8日月曜日

初期研修に対する学生の不安と願い

以下、懇意にしていただいた先生からのメールに対する返事。一部改変。

 医学生の一番の不安は、「その病院で研修をして自分が一人前の医師になれるか」だと思います。
 「一人前」とは、学生個々人によって抱く医師像が異なるので、一概に表現するのは難しいと思います。

 マッチング前は、双方ともにナーバスになりがちな時期なので、直近のことに囚われがちになると思います。
 そのような際に、指導医の先生方からは、初期研修のみならず、長期的なビジョンやキャリアプラン、医師としてのプロフェッショナリズムなどについて伺えると、「一人前の医師になれるか」という不安に対する答えの1つになると思います。
 具体的にはDr.Y.T.に伺ったお話や「臨床力ベーシック」という書籍(前記事参照)に書いてあったことが自分にはinspireされたと思います。


 長期的な「その病院で研修をして自分が一人前の医師になれるか」という考え方は、短期的に「2,3年後にはこのようになっていたい」先生方が多くいることだと思います。
 研修中は直接ご指導いただく機会が多いのは、後期研修医や少し上の先輩の先生方だと思います。「2,3年後にはこのようになっていたい」先生方に直接ご指導いただける可能性が高い施設で研修をしたい、というのは多くの医学生共通の思いだと感じます。
 具体的には、染められる検体は全てグラム染色をするくらいに徹底されている、血圧計での測定前に触診と動脈圧迫で血圧測定を推定されている研修医の先生が、他施設でしたが印象的でした。