2010年11月5日金曜日

オススメ医学入門書

医学全般
「臨床力ベーシック」
病棟実習に臨む心構え~白衣のポケットに入れるべきアイテムまで、いの一番を教えてくれる一冊。ROS (Review of system)にも重きをおくように記してある。病棟実習開始前に読めて良かった。

「Dr.ハーストの医学教育論」
医学に対する姿勢を教えてくれる一冊。読み手の成熟に比例して感じることも多くなる本。

診断学
「誰も教えてくれなかった診断学―患者の言葉から診断仮説をどう作るか」
臨床推論入門書。サイエンスな部分とアートな部分のhigh compromiseをどのように折り合いをつけるかを学べる。

「ティアニー先生の診断入門」
シマウマから捜し始めないように注意しよう。来週お会いできるのが楽しみ!!

バイタルサイン
「バイタルサインでここまでわかる!OKとNG」
師匠執筆の一冊。医療が高度化すると検査に眼が行きがちだが、大切なのは、問診とバイタルサインを含む身体診察。

レントゲン
「フェルソン 読める!胸部X線写真」
放射線科実習中の課題図書。でも、回るのが遅いと、それまで系統的に胸部レントゲンの読み方を学べないので、先回りして読んでおいてもいいと思う。

水・電解質
「水・電解質と酸塩基平衡―Step by stepで考える」
水・電解質・血ガスの見方がわかる。後半は考えながらでないと、ついていけなくなる。痛い思いをして採らせていただいた血ガスはちゃんと読もう、と自分がやられると思う。改めて読みなおしても発見があるはず。

感染症
抗菌薬の考え方、使い方〈ver.2〉
神戸大学教授岩田先生の一冊。抗菌薬をoverviewできるので、最初に抗菌薬を学ぶのには適切。この抗菌薬が全体の中で、どのような位置づけになっているかを学べる。
これを読んで興味が湧いたら「レジデントのための感染症診療マニュアル」へ

これを書くために以前書いた記事を読み直した。「日記を書く意味は時間を置いて読みなおし、時には味を加えて、熟成させる・・・云々」と誰かが書いていたが(出典は忘れた)。時には(いい意味で)振り返るのは、自分を客観視し直すのに役立つ。
また思い出したら追加します。