2011年4月21日木曜日

功利主義の読書術

役に立つという観点から本の読み方を紹介してくれる

31冊を取り上げ、佐藤優からみたエッセンスを取り上げている。時間が少ない自分としては31冊分のエッセンスを知りかつ、「こんな風に読むと役に立つ読み方ができる」と知ることができ、費用時間対効果は高いと思う。

一部ネタバレの本もあるので、取り上げられた本の中で実際に原著(?)読みたいヒトは、読み終わってからこちらを読んだ方がいいかもしれない。

資本主義の限界を知るには、相対化する必要がある。そのために社会主義についての知っておくのは有益
という考え方には賛成できる。これはイデオロギーだけでなく、国や文化、言語についても当てはめられると思う。

以下本文より
「プラグマティズム(実用主義)や功利主義の背後には目に見えない真理がある。読書を通じてその真理をつかむことができる人が、目に見えるこの世界で、知識を生かして成功することができるのである。この真理を神と言い換えてもいい。功利主義の読書術とは、神が人間に何を呼びかけているかを知るための技法なのである。」
以上引用終わり。

古典に刻まれている真の意図は、実用書のようにストレートな言い回しではないかもしれない。しかし、長い月日に耐えて読み継がれてきたということは、そこには伏流として真理のカケラが埋めこまれている証左ではないだろうか。