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2009年8月4日火曜日

Step1について④

Dr.Aに「海外臨床留学を目標に準備していて、その目標が達成されればそれは確かに素晴らしいことだ。でも、例え途中でやめてしまってもそれはそれで、十分力になっているはずだ。Step2でやめてしまってもその分の力は身に付いているし、Step1でやめてしまってもその分の力は身に付いている。だから、チャレンジすることは全く損にはならない。」

Dr.Kに「Step1に投資した金で、今の自分の能力を買えるとしたら、間違いなく買っている。その能力は、投資した金額以上の価値があるでしょ」

・・・という言葉がくじけそうになった自分を何度支えてもらえたかわからない。
つまり、今投資した労力・時間・金額は嘘をつかず、それら以上の力が必ず身に着くはず。と信じて日々問題集のPCに向かっていた。
この作業は筋トレに似ていると思った。その効果が発揮されるのはまだまだ先で、とりあえず直近の課題には役立たない。そのタイムラグに耐えられるかどうかが問題だろう。

まず分野別に教科書を買って取り組み始めた。BRS behavioral scienceの薄いペラペラの教科書を読むのにも1カ月近くかかって、嫌気がさしそうになった。しかし、次のillustrated biochemistry, microbiology make ridiculousと冊数を重ねるにつれ少しづつ早くなっていくのが実感できた。

BRS behavioral scienceとillustrated biochemistryを終えた時点で、一冊通読法では途中飽きてしまうことがわかり、臓器・分野別読破法に移行した。例えば、microbiology make ridiculousの細菌の分野を読み終わったら、illustrated pharmacologyの抗菌薬を読むという具合だ。この方法は、飽きずにしかも被っている記載があるとより記憶に定着しやすいという利点がある。
臓器・分野別読破法でmicrobiology make ridiculous, BRS pathology, illustrated pharmacology, BRS biologyと一通り分野毎に単語や知識が着いたので、満を持して(・・・とこの時は錯覚していたが甘かったことは後でわかったが)問題に取り組むのだが・・・つづく

2009年8月2日日曜日

Step1について③

久しぶりにこの続きを書こうと思い立った。他に書くネタがなくなりかけているから、Step2に取り組み始めてその前に以前のまとめをしておこうと思ったから、などが端緒となったのだろう。

受験時期に迷っていたので、Kaplanの説明会に行ってみることにした。
Kaplanは予備校をイメージしてもらえるとわかりやすい。Step1に限らずTOEFLなど資格試験に関して多くのノウハウを持っている。Step1に関しては実際の授業だけでなく、ネット上の問題集(Q bank)や本の問題集(Q book)を取り扱っている。Step1関連のサイトにはここでのコースを受けることを勧めているものもあるが、学生の身分で手が出せるほどのプライスではないと思う。

その説明会で、偶然同じ大学のDr.Aに出会った。学生とドクターの違いはあったが、同じ大学所属で、隣の席だった。本当に偶然で、人の出会いの奇遇さをこの時ほど感じたことはなかった。Dr.AはStep2CK以外すべてパスしていたので、この後も連絡を取り合った。Step1に関してアドバイスをもらったり、教科書や書籍をもらったり、と本当に良くしてもらった。
今思い返しても、自分に影響を与えた出会いだった。自分が良くしてもらった分、次に目指す人に自分もできることはしてあげよう。

その説明会で、取り組み方次第で4年の夏でも不可能ではないという情報を得て、4年の夏休み(最後の2ヶ月間休み)を目標にすることにした。

2009年5月20日水曜日

Step1について②

2年生の冬に、有志で週一回勉強会を始めた。
一人2,3問分担して、問題や解答の和訳を作成。自分らのレベルでわからない内容についてさらに捕捉で調べて資料を作る。勉強会の時は、それらを配り解説するという形。問題集はKaplanの市販の問題集を使った。

まず、毎回やる範囲を全て目を通してくる人はいなかったし、なによりレビュー本であるFirst Aid for USMLE Step1に準拠して、勉強会を進める感じでもなかった。何よりも、医学英語が0で、もともとの英語能力も抜きん出ているわけではなかった。そのため、数問解くのに週末1つが潰れるほど、難渋した。

First Aid for USMLE Step1というレビュー本は、受験者のほとんどが手にするほど一般的であったし、事実、質も高かった。毎年改定されるので、自分は2年と4年の時に買った。後者の版は、本当に毎日持ち歩いたし、開かない日はなかった。手あかで変色するくらい開いたし、最後の方は本が壊れてしまったので、セロハンテープでページを止めて使った程。本当に隅から隅まで何が書いてあるか把握することが、まず最初に取り組むことだと思う(教科書を読みながらでも、問題集を解きながらでも)。

retrospectiveに考えると、最初に手をつける問題集をKaplanにした時点で間違いであったと思う。もっと入門編にふさわしい問題集は山とあった。

そんなこんなで、資料作りに莫大な労力を割かれる、お互いに発展的な議論をできる程知識がない、などの理由がもとにあり、さらに3年生の新勧時期の勉強会中止を機に、自然消滅してしまった。この経験は後のcase study勉強会には生かさせることになったし、何より一人ではStep1に手をつけ始めようとは思えなかっただろう。そのような意味では意味はあった。

そして、一人になった自分は4年の夏休み最後か、6年の卒試中か、6年の国試後のいずれに照準を絞るか考え始めた。

2009年4月15日水曜日

Step1について①

 今年の1月にUSMLE(United States Medical Licening Examination)のStep1を受けた。(以下Step1と記載)
 この軌跡が3,4年生としての自分を振り返ることにそのままつながると思う。
 最近、同じように受験を考えている人から「学生が受けたというネットの情報があまりなく、現役の医師と違ってどう対策すればよいのか」といった話を聞いた。
 そんなこんなで、一度まとまって「孤立無援でStep1受験を強行した無謀な1例」(失笑)について考察するいい機会だと思う。(ブログを書き始めた理由も半分はこのためかもしれない)

 まず、どうして受験しようかと思ったかから。
 こちらに来ての最初の1年間は、どうもその前の年にいろいろと詰め込み過ぎてしまい、完全にburn outしてしまっていた(この頃に山に行っていたら、もっと変わっていたかも!?)。それでも充電時期と位置づけて、休みながらも次に何をしようかと目標を模索していた。国試(国家試験の略、6年生の最後に免許をもらうために受ける試験)を目標にするには遠すぎるし、普段の期末試験だけでは張り合いがないし。
 そんな時にStep1の対策をしている先輩の話をちらっと聞いて自分も少しやってみようかと、興味を抱いた。同級生に声をかけて、問題集を分担してやってその回答、解説をつくるという勉強会をやりはじめた。

 まだその頃は、これから待ち受ける充実しつつも凄惨な日々を予想するすべはなかったのだが・・・