2009年10月31日土曜日

ところ変われば、ところ変わっても

「ところ変われば」
施設が変われば、施設の置かれている環境が変わり、対象とする集団が変わることを体感した1週間だった。
土地柄というか、Local factorというか、場所が変われば、住む人の傾向も少しづつ変わっていく。

とりあえず、車がないと不便でしょうがない。

久しぶりの我が家。旅行で帰ってくる時は、アッという間な気がするが、この1週間がひどく長かった気がする。
とりあえず体が鈍った。
来週は、スリッパと卓上スタンドを持っていこう。

「ところ変わっても」
今年のマッチングは終わった。来年は、自分たちの番だ。今年のように、今年以上に、朝令暮改に振り回されるのだろう。
医療者はこれから今まで以上に世間に敏感になっていかないといけないらしい。


結局は、「どこにいるか」ではなく、「何をしているか」が大切で、「何がしたいか」が一番大切なんだろう。

2009年10月25日日曜日

Advanced PBL

昨日、H宿にてH大学式Advanced PBL という勉強会に参加してきた。

PBLとは problem based learning のことで、従来の大教室での講義から、ケースからグループで議論して学んでいこうという方式のことだ。

名古屋や大阪、沖縄からはるばる足を運んでいる先生や学生がいて、その熱心さにまず驚いた。
形式は、自分の大学でやっているのと同じであった。先生や学生の熱意が変わるだけで、こんなに熱い話し合いになるとは。
座って話し合っているので、普段使わない頭の一部がすごくあつくなっている感じがした。

「教えることは学ぶこと」:教える中で教わる側に勉強になるだけでなく、教える側も実は勉強になっている。
楽しく教えていると、その楽しさは教わる側にすごく伝わることを感じた。一日だった。

これに参加する前に都内で、ワクチン接種をしてのギリギリの参加だった。
明日からM戸だ。

2009年10月23日金曜日

システムに乗っかって

今日の昼飯(月に一回のお楽しみ♪○イキングだった)に友達に言われた言葉。
「なんで、いつもそうやってシステムにはむかおうとするのか?」

英語を教えてもらっているS.N.に海外臨床実習の書類を推敲してもらった時に言われた言葉。
「なぜ、こんな(夏に沖縄に行ったり、海外に行くために)準備をするのか?周りの人達は、普通に生活して、普通に勉強して、システムに乗っかってキャリアアップをしているではないか?」

なぜか?
・システム自体を信用していないから
・現コミュニティの常識とされることに重きを置いていないから
・現システムを外から客観的に評価したいから
・このような過程で、出会う素晴らしい人々がいるから
・爆発的な伸びを期待できる期間が残り少ないから
・生活の足枷少ないうちにやれるだけのことはしたいから
・今出ようとしないと後で大変な後悔の念を抱きそうだから
・多文化にまたがる広い視野を養いたいから
・外の空気を吸いたいから
・追い込むのが大好きだから
・ただ単にへそ曲がりだから

逆に問いたい。現システムに乗っかっていくことに不安を感じないのか?

地ビール



いただきものです。
静岡県沼津市の地ビール、ベアードビールのウィートキングエール。

程良い苦みと麦の芳醇な香りが・・・うまく伝えられない。要は飲みやすいってこと。

後は、明日朝一で都内で接種ワクチンをすれば、手続きカナダ編はほぼ一段落。その後、behavioral scienceの勉強会に参加。来週からのM戸に向けて準備しないと。

2009年10月21日水曜日

手続きの数々

海外臨床実習の準備に追われている。
来週からM戸に泊まり込みにいってしまうので、平日にしかできない手続きが全てストップしてしまうからだ。
しかも、プレッシャーのかかるメールを先方からいただいてしまった。

いろんな方に迷惑をかけているが、これだけ煩雑な手続きを比較的時間のある学生のうちに体験しておいて良かった。働き出してから、初めてこんな手続きをしたら本当に発狂しそうになっただろう。

お願いした書類の1つがポストに届いた。無理無理言って急なお願いをして、速達で届けてくれたことに感謝です。

無償なのに協力してもらえると、胸が熱くなる。

2009年10月18日日曜日

AIDMA

昨晩、寝る前にボーッとテレビを回していたら、偶然プレゼンについての番組をやっていた。

A: attention
I: Interesting
D: Demand
M: Memory
A: Action (E: Emotion)

のAIDMA(アイダマ)の法則でプレゼンを組み立てると、わかりやすいプレゼンにできるということだった。要は、注意や興味を喚起し、聞き手のニーズに合った、記憶に残りやすく、行動や感情を動かせるプレゼンにしましょう。ってことだ。

プレゼン能力は、この業界でも大事な能力の1つでフルプレゼンとショートプレゼンに大別される。前者は、カンファなどで新しい患者さんについて説明する時に。後者はより実践的に上の先生や他科の先生にご相談する時に用いる。後者の方が、状況に応じてどの情報を入れ、削るかが変わるため能力により左右される。

プレゼンや接遇、リーダーシップなど他業種から学ぶべきことも多い。

「傷はぜったいに消毒するな」

「傷はぜったいに消毒するな ~生態系としての皮膚の科学~」

http://georgebest1969.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-0459.html
に紹介されていたので、友達から借りた。

軟膏に含まれる基材には界面活性作用があり、傷の再生を遅らせる恐れがある。
消毒すると正常な細胞の修復能力を阻害してしまうのは、知っていたが。軟膏にもそのような作用があるのは、知らなかった。

自己治癒力と感染のバランスを如何にとるかだ。創の状態などによりケースバイケースだと思う。著書内でも述べられているように、湿潤療法は、感染していない創に関してであることは注意。

確かに、漫然と消毒している風潮に警鐘をならしているのは、一読の価値あり。
手術の際の手洗いなども、大それたものではなくアルコールで消毒する程度にとどめて、手袋を小まめに変える、という方向に変わっていくだろう。

ICU book pp41~によれば
イソジン:より多くの菌をカバーする、乾く際に殺菌力を発揮するため待つ必要あり、持続時間はクロロヘキサジンに劣る
クロロヘキサジン:GNC(グラム陰性桿菌)や真菌にカバー弱い、持続時間長い
アルコール:即効性あり
など違いがあることを初めて知った。

2009年10月17日土曜日

若医セミ

Dr.Tによる救急部にて初期研修のうちに学ぶべきことや注意することについての講演。

実践的なパールが多く散りばめられており、研修開始前に知っておいて良かった。
・全てをオープンにするが、当事者をキズつけない形でのカンファを心がける
→既に弱っている当事者を追い詰めてないように
・泥酔患者に対する対応は難しいので、感情に流されずに心して対応する

救急は病院だけでなく、消防や警察、地域の支えなくしては成り立たない。

次回はDr.Sの電解質についての講演。来月20日。M戸に行っているので、聴けるか微妙。

2009年10月16日金曜日

東京小児感染症勉強会

昨晩、東京小児感染症勉強会に参加してきました。海外実習の手続きやらで実習やらで忙殺されていて、勉強する時間がないことにフラストレーションを感じていて、準備する気持ちが萎えてきたので、なんとか自分を奮い立たせるきっかけになれば。

遅れて行ったら、会場に入れないくらいの人が押し掛けていて、関心の高さを感じました。Dr.Sの講演を初めて聴けてよかった。

・培養ボトルには、レシンが付いていて抗菌薬吸着によって、投薬開始後でも菌の検出率は高いものがある。(BACTEC PLUS®など)ほかに小児用の1-4mlの少量の好気ボトルもある。
・血液培養システム(血液中に細菌がいないかみる検査)はボトルの底がCO2によってPHが変化するかをみて、菌の有無を自動判定している。蛍光強度とCO2量は比例。

については知らなかったので勉強になった。今夜は若手医師セミナー。

2009年10月11日日曜日

結婚式

昨日は前の大学の友達の結婚式に出席してきた。

久し振りに会えて懐かしかった。自分とドクターに行っている一人以外、みんな働いていた。みんな日本の各地に散らばっていた。

お世話になった先生は教授に昇任したらしい。研究室立ち上げ時期で大変なのに、うちらの代は迷惑かけすぎだった。再来年無事、卒業できたら挨拶に行こうかと考えている。

前大学の学科では、いつも教室の右後でやる気のない一団で「ライトバック」というメーリスを作っていた。自分はあまり参加できなかったが飲み会やらがよく開催されていた。
この業界も、今の業界と同じで、特殊なだけに世界が狭いね。

一次会と二次会の間に、友達のうちにあがらせてもらった。高層マンションに住んでいて、自分の生活とのギャップに驚いた。
三次会は、久し振りに大変な目にあった。なんとか理性を保っていたが。ワタミ焼酎が5本くらい空いた。お酒はほどほどに。

やっと起き上がれるくらいに回復したが、消化器症状がやばい。

ノーパソ


をついに買った。今までデスクトップだけだったが、これから泊まり込みが多くなってくるので、必要経費と考えて思い切って。
値段、スペック、バッテリーのもち、重さなど勘案して、一番バランスのとれているものにした。
多少の付属品の購入と引き換えに、うまいポイントのやりくりをしてもらった。

PCが安くなっていくことに驚きを隠せない。この値段で、この性能はすごい・・・論評できる程、詳しくないが。

久し振りに大きな買い物をしたので、すごいエネルギーが消費された気がする。

2009年10月8日木曜日

ベイツ読了

「Bates' Guide to Physical Examination and History Taking」

をやっと読了した。このブログを読み返した限り遅くても4/19~なので半年近くかかったことになる。今まで読んだ洋書の中では、もちろん最長。

系統だった身体所見の大切さがよくわかった。問診と身体所見だけで、どこまで診断を迫られるかが、ドクターとしての力量だと思う。

朝ベイツの次は朝ハリソンを始めよう。単純計算で3倍の分量があるので、1年くらいを目途に読み進めたい。

「プライマリ : 地域へむかう医師のために 」

「プライマリ : 地域へむかう医師のために 」松村真司著

を昨晩、一気に読んだ。行き詰まりを感じていた自分にとって、ありがたい一冊だった。また、今日から頑張ろうと、読んだ後少し心に余裕ができ爆睡できた。暴風の音を聴きながら。

この学部に入る前は、医学とはもっと科学的であらゆるデータを頭に入れて、理路整然と対応できるものだと思いを勝手に抱いていた。ハリソン(内科学の大著)の最初にページに書いてあるように「医学はサイエンスとアート」なのだ。この本は、その後者に力点を置いて書いている。

そして、大事なのは持続可能性の維持。そのためには、潰れない程度の量的付加をかけること、“自己開発”のための時間的金銭的投資を一定レベル維持すること、には共感が得られた。

生活の足枷が少ない今のうちに、勉強できるだけしておこう。
○学図書館で借りれます。

2009年10月7日水曜日

ACP内科医のための「こころの診かた」

ACP内科医のための「こころの診かた」 ここから始める!あなたの心療

PIPCベーシックコースの受講前に一通り目を通して、受講後にいただいた資料を片手にさらっと目を通した。
基本的には、STEP1の精神科の枠組みの中で(両方ともDSMに準拠している)+スクリーニング+治療法。

治療法については、まだ用量などは実際に治療できる立場にいないため、ピンとこなかったが。
スクリーニングについては、有用だった。
精神疾患は、学生にとって身体疾患に比して、とっかかりにくい感があるが、少なくともとっかかりはできた気がする。


「プライマリ : 地域へむかう医師のために 」松村真司著 を今読んでいる。
明日はお休み♪

2009年10月5日月曜日

「精神疾患はつくられる―DSM診断の罠」

「精神疾患はつくられる―DSM診断の罠」 ハーブ カチンス

DSMは精神疾患を診断するための基準を記載した書物。支持派と批判派の双方の意見を知っておくのが大事だと考え、この本を手にとった。前述のとおり立花隆の本を紹介する本の中で、チェックしておいた本だ。

DSMの功罪はあると思う。そしてこの本は、後者に重点を置いて書いている。確かにDSMによって、それまで個人的な基準に則って診断されていた精神疾患に対して信頼性を挙げることができたと思う。しかし、DSMを金科玉条のごとく、崇め奉るのもどうかと感じた。
多くの身体疾患の診断基準も、絶対的なものではなく、変わっていくものだ。それと同じようにDSMもより科学的な診断を目指して、作った発展途上のチェックリスト・診断基準であることをわかった上で用いるべきだ。そして、拡大解釈、拡大運用される際は注意を要する。
DSMに含まれる多くのチェック事項のうちに、日常生活への影響があるかどうかを判断しなくてはならない、というものがある。それは、個人の置かれている状況によってあまりに多様であり、そこからも診断に難しさが見て取れる。

DSMの使い方を知ってはいたが、その成り立ちまで知ることができ、面白かった。科学的診断をしようという正の力と外圧や利権といった負の力の双方を内包して、こころの病を創られる。

こころの病の診断基準を通して、アメリカという国の抱える構造的な病(差別、偏見)を浮き彫りにするという試みは面白い。
そして、金科玉条と思われがちなものに対しても批判的な意見を述べる風潮は健全であるし、羨ましいとも思う。

「ブラックジャックによろしく ~精神科編~」を読んで面白いと思った人にはお勧め。

2009年10月4日日曜日

就職戦線

今年の就職戦線は、予想されていたとおり昨年より格段に厳しいそうだ。
就職説明会についてのニュースが昨日流れていた。
先行きが不透明な閉塞感が、世界を特にこの島に濃く漂っている感じがする。

大変だと思うが、できうる範囲で頑張って自分の道を切り開いて。

自分も時間を見つけては、あちこちの病院に見学に伺っている。来年は、マッチング(6年生と病院側が双方に行きたい病院、採りたい人材の希望順位を提出して、プログラムで最適化する制度)の試験やら面接やらでてんやわんやだろう。国の医療政策に翻弄されながら。
今年のマッチングは、国が各施設に割り振る定数が直前までわからないため、6年生も病院側もストレスのようだ。

事実は唯一だが、解釈は無限だ。

2009年10月3日土曜日

TORAY's panpacific tournament

Today is final match in TORAY's panpacific tournament.
Ai Sugiyama and Daniela Hantuchova pair are finalsts in doubles.
This tournament is final match for Ai Sugiyama as a tennis player.
I watched the match on TV. She is good doubles player, and a paler of large experience in doubles. I think she is the only tennis player who can earn her cost of living in Japan.

While I was watching the TV program, I felt the end of the one tennis age.
I have never played, or practiced tennis since last year.

2009年10月2日金曜日

case study 「浮腫」

昨晩は、自分が担当だった。
「浮腫」について
初めてのフィードバックの試みだったが、オリジナルのケース・資料を追加して2時間枠のものにした。

・なぜprimary aldosteronismでは浮腫にならず(高Kにはなる)、甘草では浮腫になるのか?エスケープ現象のみでは説明できない
・低蛋白血症でfast edemaになる理由
については答えられなかった。

オリジナルのケースは、ネフローゼ→AT-Ⅲ低下→腎静脈血栓・PE
というシナリオだったが、少々捻ってあったので、難しかったかもしれない。

フロア7人と久しぶりに多かったので、議論が盛りあがった。議論が煮詰まった時に、うまく導けるようにならないと。トークしっぱなしだったので、疲れたが。