2010年1月31日日曜日

1月まとめ

この1ヶ月が今までで一番充実した実習だった。
一度に担当させていただいた患者さんも多かったし、多くの手技や検査に立ちあわせていただいた。書籍の上でしか知らなかった所見の数々を実際に、この目でみてどんな点に注意して観察するかが立体的に理解できた。
大変だったけど。

「ほんとレジデントみたいだったよ」
というお言葉をいただいたのは、本当に嬉しかった。

スクラッチ法
腹部硬で聴診器を中心に等距離を円状にスクラッチする
腹部軟なら触診で

A採血
手掌でやるなら、Epiなしキシロカインを注射すると麻酔効果+血管拡張

先週末歯医者に行ったら、虫歯が最低6個あると苦笑いされてしまった。
土曜昼過ぎまで実習して帰ってきたら、あまりに疲れていたので少し仮眠しようと思ったら、次の日になっていた。土曜の夜の予定はブッチしてしまった。申し訳ない。
明日からまた県内の他の地域の施設にお邪魔する。正直、日曜だけで洗濯・料理・勉強してまたパッキングするのに若干疲れてきた。

i phoneにした!(先週末から)
某新規契約中止済みの携帯から一気に進化したので、全くまだ使いこなせていない。メアド変更通知サービスを提供していないとのことで、手動でみんなに通知しないといけない・・・まだ「か行」までしか伝えられていない。
イクチオステガがいきなり空を飛ぶような気分。

失敗の本質

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

グランドデザインの欠如→目的の二重性
現在の日本人、政治家、自分たちにも多いに通ずる点が多い。個々が優秀なだけに、皆で同じビジョンを共有するのは難しいのでは、とも考えられる。

過度の精神性重視→戦力の逐次投与、情報・索敵・諜報の軽視
お互いに行間から「察してくれ」というcontext richだからこそ通じる状態。普段はそれでも問題ないが、瞬時の判断が要求される組織では、問題が出てくる。

contingency planの欠如
不測の事態に対する計画がない。そのような事態について話しあうのは、必勝の気概を損ねるためタブーとしてしまう。可能性が0でない限り、想定しておいて損はない。

他者の敗退からも改善策を探求し、他にも広げる
真珠湾攻撃から学んだのは、日本ではなく米国であった。これからは海鮮の主軸が航空部隊になることを鋭敏に察知し、充実を図った。
面目を保つために失敗を隠すのではなく、自分はこんな経験をしたから同じような徹を踏まないように皆で共有しよう。

「坂の上の雲」がTVでも放映されていて、一種のブーム化しているが。
司馬遼太郎も日清・日露の一見華々しい戦果がいかに神格化され、その反省をされずに太平洋戦争に繋がっていったかを反復して記している。

図書館にあるので、ぜひ手に取ってみて下さい。

2010年1月16日土曜日

ガラパゴス化

アラブ首長国連邦における原子力分野での落札は韓国に軍配が上がった。

携帯分野でも日本の携帯電話市場があまりに特異で、世界の有力メーカーが進出に二の足を踏んでいる。

日本の技術至上主義は、必ずしも市場の需要とマッチしていない。高品質、多機能にしていけば良いというものではない。日本の消費者は総じてそれらを求めてきた傾向にあった。
それは、エレクトロニクスの分野でも航空宇宙分野でもそうだ。
より広い市場の需要は安価で汎用性の高いもの求めている。

自分たちが世界のメインストリームからかなり特異な位置にいるのかと意識しておくアンテナを常に張っておかないといけない。必ずしもすべての事柄で、メインにいる必要はないと思うが。

ガラパゴスなんだ。この国は。
以前帰国して、通勤ラッシュ時の駅のホームを見て、驚愕と一抹の寂しさを覚えた。

1/12-/16まとめ

LAH(左脚前枝ブロック)は起こりやすいが重症化しにくい
LPH(左脚後枝ブロック)は起こりにくいが重症化しやすい

AFL:F波あり(Ⅱ、Ⅲ、aVFで大)、QRSはF波の整数倍で出る

Af:唯一の絶対性不整脈

pseudo VT:Af + WPW syndrome

Ⅲ音はベルを体表に置く程度のやさしい接触でないと聴取できない

頚部痛はcrown dense syndromeに注意

goutやpseudogoutをを疑ったら関節穿刺を考慮すべき
急性期はNSAIDs、腎機能問題あればステロイド、ステロイド関節内注射は著効しやすい
慢性期はアロプリノールなど、ただし導入期はコルヒチンかませて発作誘発を防ぐ
一度アロプリノール導入したら一生のみ続けるので、導入は慎重に

特に膠原病疑いならROS(review of system)を詳細に

LOCのred flagのABCDE
A:aura(前兆)なし
B:
C:
D:
E:exercise

頭痛はまず危険な頭痛を除外(くも膜下出血、器質的病変)!!

赤字国債の伸び率と社会保障費の伸び率はほぼ同じ
つまり国は借金をして、その分を医療・福祉に回しているとも言える
医療とお金は切っても切れない関係にある
医療崩壊が叫ばれており一般の方にも周知されるようになったが、逆に次世代の担い手がいなくなる危険も孕んでいる


奇数土曜日は営業日なので、さっき帰ってきた。
洗濯して、少しゴロゴロしたらすぐ週明けになってしまう。先週は3日休めただけに、日曜だけでは余計に短く感じる。
1週間がものすごく短く感じる。働き出したら、もっと早く感じるのだろう。

学生でいられるのも後15ヶ月。

windows7に

アップグレードした。先週末。

まだ完全につかいこなせていないが、全体的に使い易いと思う。
初めてアップグレードなるものを自分でやってみたが、3時間くらいかかった。

vistaに比べて起動時間が短縮された~云々が売だが、そんなにものすごく早い実感はない。
画面をドラッグして端に寄せると画面半分や全体にできる機能は使い勝手がいい。

ついでにgoogle日本語入力もつかってみた。前に研究室から貸し出されていたノートパソコンにATOKが入っていて、ものすごく助かったので、いつか買っていれようかと思っていたら。さすがgoogle。

2010年1月11日月曜日

パンデミックにおける医療体制の違い

パンデミックにおいては、需要>>供給状態に陥るので、如何に効率よく医療資源を分配するかがカギになる。

日本は皆保険なので(最近一部あやしくなってきたいるが)
病院に大量に患者さんが押し掛ける
→病院がパンク、スタッフ疲弊
→本来手厚くすべき重症な患者さんに対して供給が不十分、パンデミックとは関係ない日常のフォローをすべき患者さんに対して供給が不十分

一方
医療保険が個人に任されている国では
病院には重症にならないと来ない、来れない
→来た時には、かなり重症

つまり、パンデミックの際には
前者では、いかに本当に必要な方にのみ来てもらうか
後者では、いかに重症化する前に来てもらうか
の対策が違ってくる
統計的なデータを読む際に単純比較できないのも、このような国によって医療体制が異なるためでもある

メディアの対応としては
前者では、いかに冷静に対応してもらうか
を呼び掛けることが理想ではあるが、(重症化しそうになれば医療へのアクセスは比較的よいため)
一方で、メディアの特性として恐怖を煽る、新奇・数奇なものを取り上げる、ことでより多くの視聴者の関心を惹くことができる
→前者での医療体制では、メディアに期待する対応とメディア本来の特性が相反する

と先週末当直していてふと感じた

2010年1月10日日曜日

より理解を深める!体液電解質異常と輸液

より理解を深める! 体液電解質異常と輸液 深川雅史、柴垣有吾

現在第3版が出ているが、図書館においてあった第2版を読んだ。

題名通りで、
「水・電解質と酸塩基平衡―Step by stepで考える (Short seminars)」
のさらに深く掘り込んだ内容になっている。

血ガスや輸液などの総論は為になるが、透析患者へのアプローチなど一部は難しいと思い、飛ばした。

まだ血ガスを読むときに主だった値の評価で満足してしまい、酸塩基平衡の複合型かまでは読めていないと感じる。
確かに侵襲的な検査なだけにちゃんとデータを有効活用しきらないと申し訳ないと思う。

今までは、「次にどんな種類の薬を使うか」までしか考えられていなかったが、
最近は、「それをどれくらいの量、頻度で使うか?そのコストは?」
までなるべく考えるようにしている(実習の影響だろう)。

See one, Do one, Teach one!が大切だと感じる今日この頃。
(まず見て学び、次に実際にやってみて学び、そして他人に教えることでさらに学べるということ)

2010年1月9日土曜日

今週のまとめ

とりあえず、あっと言う間だった。
ネット環境が限定的のため、頻繁には更新できない。

・血圧測定時は、ベルで聴く(コルサコフ音がlow pitch soundなので)
・コルサコフ音が聴こえにくい時は上肢を挙上しグーパーしてもらい静脈還流を促すと音を聴こえやすくなる
・高Ca血症は原発性副甲状腺機能亢進と腫瘍によるものの2つが大きな原因
・髄膜刺激兆候の1つにeye ball signがあり、jolt やneck stiffnessと組み合わせて感度・特異度を上げる
・volume評価の身体所見はCRT、腋か湿潤はいずれもEBMとしては良くはない、つまりいくつかの所見を組み合わせて評価する必要がある
・偏向伝導なのか、PSVTなのかは直前のRR間隔による(QRS間隔では判断しない)
・消化管症状は消化管外から攻める!(消化管自体が重大な疾患になっていることは多くない、むしろ消化管外の重大な疾患で消化器症状が出ている時が危険)
・頻脈のフォローアップはHinnmach(hypovolemic, hy----, infection, medicine, arrhythm ,ach)
・AF:絶対性不整脈+P派なし+f派
・ベストレジデントへの道:患者さんにもスタッフにもやさしい医療を心がける

2回も心電図のレクチャーを受けることができた。Q波の読みが甘かった。
普段から系統だって読むことを心がけているが、最近やっと少しづつ読めてきた気がする。まだ、気を抜くと一見派手な変化に目を奪われてしまうが。

カナダからの受け入れOKの返事をもらえた。後は、そこまでの移動手段、宿泊の手配、メディカルチェックを受診などをしないとならない。
バングラデシュの方も準備を始めないと・・・
優柔不断なので、遅々として進まない。

帰ってきて1週間ぶりの納豆ご飯がえらくなつかしく思えた。
当直明けなので、今日はペースダウンしよう。そして溜まった諸々のことをこなさないと。

2010年1月3日日曜日

PreTest Psychiatry

Psychiatry PreTest Self-Assessment & Review

終わった。半分(500問中250問)まではだらだらやってしまったが、残り半分は12/31-1/3の間に集中してこなした。

OB&GYNに比べて、Step1との重複が多く、時々そこから足を出した問題があった程度なので、苦にはならなかった。・・・というかOB&GYNが予備知識がない状態でのチャレンジだったので、予想通り時間がかかったというべきか。
リチウムの血中濃度や投薬開始後からどれくらいで血中濃度がプラトーになるのかといったマニアックな問題には手も足も出なかったが。

Pretest Medicine
Pretest Pediatrics
Pretest ClinicVignettes(STEP2)
(Pretest Physical Dignosis(STEP1&2)はやるか微妙)をやった後で、
Q&A for the USMLE Step2 CK
の残り半分(前半の分野別のは既にPretestに手をつける前にやってあるので)そして
Kaplan USMLE Step2 CK
を紙媒体の問題集としてやる予定。
ネットの問題集としては、USMLErx, Kaplan, USMLE world
の3つができればベスト。

全てこなせれば単純計算では12000問くらいになる。このうち間違えた問題を反復するので、延べ20000問くらいになるのでは?
step1の時も計算していないが、これくらいかこれ以上はこなしたはず。
後は、残りの使える勉強時間とその間に入ってくる予定達との兼ね合いだ。時間がいくらあっても足りない・・・

バングラデシュを知るための60章

バングラデシュを知るための60章
大橋 正明 (編集), 村山 真弓 (編集)

今年、お邪魔するのでその前に予習しておこうと思って読んだ。
第2版が出ているが、図書館には旧版しかなかった。

バングラデシュという国の特殊性がわかり、ためになった。
建国の経緯(東パキスタンからバングラデシュとなるまで)や、インド、パキスタンとの関係は読んでいておもしろかった。
ICDDR,B設立の経緯なども軽く触れられており、どんな所に向かおうとしているのかイメージが掴めた。

明日から

再び実習が始まる。
大学の図書館すら5日まで休みなのに・・・(嘆)

日本も世界も激変している中、何を指針に生きていけばよいのだろうか。

どこにいるかではなく、なにをしているかが重要だ。
なにをしているかよりも、なにがしたいかがもっと重要だ。

この一年で、様々な所へ行き、様々な人や書物に出会い、これから自分が何を為したいのかより具体的に詰めていきたい。

2010年1月1日金曜日

教養主義の没落

教養主義の没落 変わりゆくエリート学生の文化 竹内洋

教養主義は、大学進学率の少ない時代においては農村と都会の差別化をはかるために形成されていた。
その後、ほぼ皆が大学に進学するようになり、大学は社会人の予備段階としての機能を必要とされ、教養主義は昔ほど必要とされなくなった。

「文化の作用として「適応」「超越」「自省」がある」
「適応」:実生活に役立つ、実利主義
「超越」:理想主義、現実とは距離をおく
「自省」:自らの妥当性・正統性を疑う、超越性を相対化

教養主義の凋落を嘆く書籍かと思っていたが、最後にこれからの教養主義は書物からのみならず人間関係の中で学んでいくものになっていくだろうという結びが印象的だった。

去年の理系シンポジウムでも大学の機能として「適応」vs「超越」の構図が端々に見受けられた。

2010

あけましておめでとうございます。
年末に山仲間と広島旅行に行っていて更新できなかった。

昨年は1月で一年分燃え尽きて後は、注意力散漫な感じで終わってしまった。
行けた山は、大菩薩、富士山、荒船とあまりイケテない感じだった。
読んだ本は、割りと多かったと思う。


今年もヨロシク。
今年は、海外実習、マッチング、卒試、(できればstep2 CK)と重い日程が目白押し。
これからの自分を方向付ける一年になるだろう。
山は・・・たぶん行けないだろうな。
本は、

まず、今月はM戸で憧れの先生の元で鍛えてもらいに行こう。
顔面打撲はほぼ完治した!