2010年1月11日月曜日

パンデミックにおける医療体制の違い

パンデミックにおいては、需要>>供給状態に陥るので、如何に効率よく医療資源を分配するかがカギになる。

日本は皆保険なので(最近一部あやしくなってきたいるが)
病院に大量に患者さんが押し掛ける
→病院がパンク、スタッフ疲弊
→本来手厚くすべき重症な患者さんに対して供給が不十分、パンデミックとは関係ない日常のフォローをすべき患者さんに対して供給が不十分

一方
医療保険が個人に任されている国では
病院には重症にならないと来ない、来れない
→来た時には、かなり重症

つまり、パンデミックの際には
前者では、いかに本当に必要な方にのみ来てもらうか
後者では、いかに重症化する前に来てもらうか
の対策が違ってくる
統計的なデータを読む際に単純比較できないのも、このような国によって医療体制が異なるためでもある

メディアの対応としては
前者では、いかに冷静に対応してもらうか
を呼び掛けることが理想ではあるが、(重症化しそうになれば医療へのアクセスは比較的よいため)
一方で、メディアの特性として恐怖を煽る、新奇・数奇なものを取り上げる、ことでより多くの視聴者の関心を惹くことができる
→前者での医療体制では、メディアに期待する対応とメディア本来の特性が相反する

と先週末当直していてふと感じた