2010年8月11日水曜日

ファシリテーター心得

① 自分たちの力だけで、うまくできたと思えるように・思わせるように
② 介入する前に、よくよく考える
③ 自分が楽しんで


① 自分たちの力だけで、うまくできたと思えるように・思わせるように
干渉しすぎず、かといって流れからはずれ気味なら放置せず、を心がけて下さい。
もし、ボケ(主に発言する方)とツッコミ(基本的に相槌メインの方)のように完全にチームの役割が決まってしまっていたら、その枠を取っ払ってあげて下さい。ボケはより創造的です。ダブルボケのチームを目指して下さい。
主役はあくまで、プレーヤーであり、自分たちは黒子です。黒子が目立つ芝居にいいものはありません。プレーヤーが最高のパフォーマンスを発揮できるようにサポートしてあげて下さい。そう、火神にパスを出す黒子テツヤのように(ジャンプ読んでないヒトには申し訳ない)。

② 介入する前に、よくよく考える
 何か言いたくなる、教えたくなる、ヒントを出したくなる場面が多々あると思います。しかし、一歩立ち止まって考えて下さい。自分は「導く立場」にあることを忘れないで下さい。A.今この場で言うべきことか、B.フィードバックに言うべきことか、C.後で雑談に混じえて言うべきことか、いつ伝えるのが最も効果的なのか、考えて下さい。一言の発言の重みが、プレーヤー間の発言とは違うことを噛みしめた上で、発言して下さい。
 できれば2,3項目のLearning Listが残るように、導けると最高です、全てが時間内に解決する必要はありません。謎だらけだと消化不良感しか残らず不本意ですが、むしろ謎の残り香がある程度の方が、帰ってからの学習に繋がります。

③ 自分が楽しんで
 自分個人の考えでは、1対多の形式で学生が学生を教えることには、メリット・デメリットはあれ、限界があると思います。しかし、1対寡で形式を工夫すれば、可能性は無限にあると考えています。
今回のシュミレーションは、プレーヤーは模擬研修医です。ファシリテーターはある時は模擬患者、またある時は模擬指導医です。研修医の周囲にいる患者や指導医からみて研修医がどのように映るのかを、研修医になる前に知っておけるチャンスだと思います。
タイムテーブル上は設けられませんが、できれば時間を見つけてプレーヤーからフィードバックをもらうようにすると、後学につながると思います。
ファシリテーター自身が楽しみ、学べると思います。そう、コナンに謎解きされるのを楽しむ怪盗キッドのように(サンデー読んでないヒトには申し訳ない)。