2009年11月21日土曜日

厚生労働省崩壊

厚生労働省崩壊-「天然痘テロ」に日本が襲われる日  木村 盛世

アマゾンから届いた瞬間に2時間で読み終わった。
時折ロハス・メディカルなどでお名前を目にすることがあり、ブログをみて、経歴にも惹かれて、読んでみようと思った。アマゾンでの読者評を初めて参考にしてみた。手にとって正解であった。

官僚の基本行動として、システムの維持のために保守的なことは当然であると思う。しかし、迅速な対応を余儀なくされる局面では、このシステムが裏目に出ることもある。
そのような負の側面が特に厚生労働行政に露わに顕れてしまっているのだと思う。

昨今、テレビをにぎわせている「仕分け人」も今まで見えないところでやっていたこのような予算編成作業を可視化したに過ぎない。そして、以前は個人的な好悪や根回しの仕方などの本質とかけ離れた「仕分け作業」がなされていたと想像に難くない。
官僚の対価と福利厚生が正確に表立って計上されておらず、将来関連団体のポストを渡り歩くことで、その分を回収するというものが「天下り」システムだと感じる。
組織の硬直化と表立って見えないシステムを守ろうという風潮に問題があるのだろう。そして「お上頼り」の傾向が拍車をかけている。
・・・「お役人」とひとくくりにしても、著者のような孤軍奮闘している方もおられるのだし、国を良くしたいと思って働いている方も多いはず。
そして、「お上頼り」ではなく、自分で考えて動けるようにしたい。

確かに日本は、唯一の被爆国であり、生物テロ被害国でもある。後者に対する国防は事件以後強化されているとは言い難い。