2010年6月9日水曜日

Nipah virus(ニパウイルス)


↑昨日村で見かけたおサルさん。記事とは無関係。サルの間でも増えすぎてFood crisesが起こり、村に出現するようになったらしい。明日はホモ・サピエンスの身に起こることかも。


http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs262/en/

上記参照下さい。
以下自分のための覚書です。
今日の帰りのバスで隣に座った技術職員さん(初対面、こういう展開がこちらでは比較的普通)とニパウイルスについて話し合いました。気になったので、自分でも調べてみることにしました。

・ニパウイルスは重篤な脳炎、呼吸器感染症を引きおこす
  初期はインフルエンザ様症状、重篤例は脳炎・痙攣、感染後24-48時間後で昏睡、脳炎発症の20%は後遺症、長期的には15%で何らかの神経学的異常を残す、死亡率は45%-75%(ただしこの値はサーベイランスの質に依る)
・ヒト-動物感染(人畜共通感染)、ヒト-ヒト感染(バングラでは約半数がこちら)
・インド、マレーシア、シンガポール、バングラデシュなどの南アジアで多く確認されている
・診断は血清学的、ELISA、PCR、蛍光抗体法、細胞培養によるウィルス分離を組み合わせる
・有効な治療法なし、対症療法のみ

・予防としては、同じく宿主となりえる豚の感染管理(小屋の掃除、アウトブレイク時に豚を隔離・屠殺、調子の悪そうな豚の世話する人間の感染予防)、感染疑い患者の早期発見・隔離

・Paramyxoviridaeに属し、Hendra virusの親戚