2009年7月30日木曜日

context

contextとは直訳すれば文脈。
しかし、この単語に内在する意味は大きいと思う。
日本などはcontext richな国で、対してアメリカやカナダはcontext poorな国だ。
前者は多くを言葉にしなくても、要は“ツーカー”で通じ合え、暗黙の了解が多い。共通の背景、比較的な均一な傾向を示す。
対する後者は、多くの言葉を必要とする。前提条件が少ない。比較的多様な背景をもつヒトが集まる。

なぜこの言葉を思い出したのかというと、前にDr.Mに話を聞いていて、別の機会にTOEFLを勉強していてこの内容に言及したreading passageを読んだことで、記憶が強化されたからだ。
話はそれるが、別のチャネルから同じ内容のことをinputされると、同じチャネルからの反復に比して、より強化される傾向にあると感じる。チャネルが異なれば、その内容に付随するinputされる状況は異なり、内容に付随した事柄が記憶強化に結び付いていると考えられる。言い換えれば、議論された内容が頭に残っているとき「Aさんがあの状況でこんなことを言った」と内容+付随する状況が結び付いて記憶されている。さらに言うと、記憶はシンプルな情報だけでなく、五感や前後の流れ(いわゆるcontext!)として脳内に保管されているのだろう。

話は戻るが、context richな国に住んでいると自分たちの前提条件は、万国共通の普遍的条件であるかのように信じ込んでしまう傾向にあるのではないか?
「正しさ」を示すのは難しいが、視野狭窄にならないように、質の高いチャネルの複数保持しておきたいものですね。

母校が甲子園に出場する。