2009年6月20日土曜日

オランダには何故MRSAがいないのか?

「オランダには何故MRSAがいないのか? 差異と同一性を巡る旅」
岩田健太郎、古谷直子 著


~日本の学校教育で本質的な問題は、質問想起力と問題発掘力だ~
問題発掘力については、取り組んでいる事柄に対してのみならず、自身についても当てはまると思う。自分に対する問題を発掘できれば、自ずと向上心が沸いてくるはず。全て周囲から設定されたハードルを飛ぶことができる「優等生」が、自分から動いて変わっていこうとできない。自分自身の見たい現実だけしか見ないで、見たくない現実を見ようとしないのは、紀元前からある一般性なのではないか??その見たくない現実にこそ問題があるはず。

~学力世界位置の称号を得て一躍有名になったフィンランドでは、教師に対する規制はほとんどない~
自分は現在教育を受ける側に立っているが、日本の教育者を教育するシステムが足りないのではないかと考えている。確かに今の教育現場でもすばらしい教育者はいるが、個々の能力や才能に依っていると考えられる。システムが一定以上の質の教育者を輩出できるように担保しないと、教育の質を保つのは難しいのではないかと思っている。