テロリズムの罠 左巻 新自由主義社会の行方 (角川oneテーマ21) (新書) 佐藤 優
新自由主義の行きすぎで、社会がどのようになっていくのかについて考察した本。だいぶ前に買ったがなかなか読み進められなかった。脳の「引き込み」現象がうまく作用すると、どんなに長い本でも一気に読めるが、間ができたりするとなかなか入り込めずに遅々として読み進められない。本の厚さや中身、自身の知識に応じて、最適な時間とパワーを確保して臨むのがベストだろう。実生活ではなかなかうまくいかないが。
「蟹工船」は、共産主義を広めるために執筆されたフィクションであり「海に生くる人々」の方がリアリズムを反映していると主張している。
最近のロシアの動向についての考察は、メドベージェフが寄せた北海道新聞の記事を読み解くところなどはなるほどと感じた。
新自由主義に関連して
昨日、NHKスペシャル マネー資本主義「ウォール街の“モンスター”」
でリーマンショックについて解説されていた。金融工学の繁栄、行きすぎた競争、1%の富裕層と99%の貧困層、新自由主義の行きすぎに世界は待ったをかけるべきなのか。
ヒトは適応してしまう。よくいえば「順応・適応」した。わるくいえば「感覚が麻痺」してしまうのだろう。
ヒトの生涯分泌できるエンドルフィン総量と効果的に作用し続ける量・間隔を考えると、あまりに早いうちに幸せを手にしすぎると、それに「適応」してしまうと思う。よく、「幸せは普段の生活の中にある」「失って初めてわかる●●の大切さ」というが、ありがたさを忘れないくらいに程良い距離感であるべきなんだろう。
だから、今のうちはあえて過酷な環境に身を置くようにしよう・・・こじつけると
「感染症は実在しない」
「ローマ人の物語」
を友達から借りた。
「知の鎖国」
「奇妙な論理」
「バングラデシュを知るための60章」
「教養主義の没落」
を図書館から借りた。
「中核対革マル(下)」
「学問論」
「東大教師が新入生に進める本」
が買った本として積まれている。
・・・今年の年末は最後のまとまった読書期間かもしれない
今日も明日も試験☆