明後日の勉強会にてセッションを担当することになっている。
現在の医学教育の大まかな流れのおさらい
昔:教師1人対学生多数の講義形式
大きな部屋に学生が集まり、話を聞くことで先達の知恵を学ぶ。
現在:チューター1人対学生5-6人
PBL(problem based learning)という紙に書いてある症例を元に勉強を進めていくというもの。
Learning pyramidなるものが提唱されている。上に行くほど記憶の定着率が上がる。
これは、底辺に講義形式があり、一番上に教えることが来る。要は、時間を割いて自分の頭で考えるほど、定着しやすいということだ。
「教えることは学ぶこと」「See one, do one, teach one」と言われるのはこの所以だ。
そして、
明後日やろうとしているのは、APBL(Advanced PBL)と題している。勝手に自分が作った造語。
従来のPBLhは紙ベースだったが、ケースを知っている学生が模擬患者をやって、ケースを知らない学生が医師役をやる。
①医師役は制限時間内に模擬患者に問診や身体診察を行う
②調査タイム:その結果を踏まえて、患者の問題点・考えられる診断・必要な検査を表にまとめる
③検査オーダー:検査オーダーシートにチェックを入れ、時間差でその結果が返ってくる
④追加検査オーダー:③の結果を踏まえてさらに追加したい検査をオーダー
③-④の間にも最初に書いた患者の問題点・考えられる診断・必要な検査のリストは変化しているので、逐次新たなものを書いてもらう(思考過程を具現化でき、後でチーム毎に比較できる)
⑤指導医へのプレゼンテーション:最終的な患者の問題点・考えられる診断・必要な検査のリストを元に指導医に「こんな患者さんです、こんな検査結果だったので、こんな診断をして、今後はこうしていきたい」というプレゼンをして、不明な点を聞く。
⑥患者への説明:以上の流れを模擬患者に説明
以上でグループワークは終了。
⑦グループ間の比較検討、ネタばらし、先生からの講評
先生、学生合わせて総勢12人を同時並行(4列並列の予定)で動かさないといけないので、大変。
デモも3回やる予定(明日の夜2回目、当日直前に3回目)。
かなり実験的で大掛かりなものになってしまった。
本当は、自分が歯磨している間に思いついた、完全なる思いつきなのに。
思いつきに付き合わせてしまっているスタッフの皆様にはほんと申し訳ない。
「本当に、いい試みだと思います。
これを成功させることができれば、おおげさな話ではなく、
医学教育に一石を投じることができるかもしれませんね。」
ともう一人のセッション担当者の人からおっしゃってもらった。
さてさて、明後日どうなることやら・・・
智歯2本目は無事抜かれた。下顎神経ブロックが神経の支配領域通りに痺れてちょっと感動した。NSAIDsの恩恵に、今預かっている。