当初予想されているより、H1N1インフルエンザの感染力・毒性が低かったため、専門家の中でも緩やかなものになるのでは??と楽観視する声が多いようです。
米国での感染確定例の増加は、今週からCDCのみに限らず地方の保健所レベルでもこの株の同定が行えるように体制が整った(それまでは疑い例の検体が大量に送られてきて検査能力を超えていた)ためと考えるのが妥当です。
このように検査体制が整うと、一見データ上は悪くなっているように見えるので、そのようなファクターを差し引いて変化をみるべきです。
その反面、H5N1インフルエンザは、感染力自体は今のところ低いですが、毒性は極めて高い(データ上感染例が423例、死亡例が258例、死亡率は61%、もちろん国の医療事情によっては軽症では病院に来ないため重症感染例のみが分母になっている傾向はあると考えられますが)ので、今日明日にパンデミックになる確率は低くても、今後とも警戒を続けるべきだと思います。
今回の株は、パンデミック対策の限界や問題点・改善点、マスコミの扱い方などを探る上で、重要なものになっていると考えます。
まだT大の方針はHP上変わってないようですが・・・近いうちに対策も緩やかなものになるのでは!?