2009年5月13日水曜日

思考中と思考停止

往々にして善悪のような2元論で語られる際には、善悪の境界線を引いた時点で思考が停止する。
思考停止後は、完全にオートマトン(いわゆる日々のルーチンをこなす状態)や周囲に(いわゆる流れに任せる状態)支配されてしまう状態にある。

思考停止に陥らないためには、
①物事を2元論で語らず、勾配や濃淡の差として捉える
②作業に入る前に際にあらゆる可能性について(最悪から最良の事態まで)想定し、その際にどう動くかシュミレーションを済ます

最近、思考モードと思考停止モードが恣意的に切り替えられるようになってきつつあると感じる。
どうしようもなく苦痛な時間を過ごさなければならない時、思考停止していれば、自分の存在意義やその時間の無意味さに対して苦悩する必要がないから・・・。
逆に、どうしようもなく苦痛な時間を過ごさなければならない時、その時間が去った後にどう効率よく作業をするかを、リストを作って順番を思考していればさほど苦痛にはならない。この思考は長時間は続かないので、リストと順番が決まった後は思考停止に移行せざるを得ないが。

ヒトは見たくない現実を直視できず、見たいと思う現実しかみない。見たくない現実に直面した時は思考停止状態になってしまう。見たくない現実を直視するには、直視できる強いハートをもつのが一番だろう。
自分にはそんなハートがないし、しばらくはもてる見込みがないから、「想定しうる最悪の事態を常に考慮しその際の行動を自分の中でシュミレーションしておく」しかないと今は思う。見たくない現実を直視はできなくても、とりあえずは最善の対処はできるだろうから・・・。