2009年5月3日日曜日

新型インフルエンザ理解のための予備知識

人間が感染するもの:細菌、ウィルス、真菌、寄生虫、原生生物

ウィルス:DNAウィルス、RNAウィルス

インフルエンザウィルスはRNAウィルスで、オルソミクソウィルス(Orthomyxovirus)というファミリーに属す。RNAウィルスの中でも特殊で、8つのセグメントに分かれるRNA構造をもつ。
RNA配列がランダムに変異することを、genetic drift。これはウィルス一般に起こる。季節性インフルエンザに毎年かかる原因になる。
一方、インフルエンザウィルスはセグメント状のRNA構造をもつため、1つの細胞に複数のウィルスが感染すると、セグメントごと入れ替わるgenetic shift。これが起こるとpandemicになる危険がある。
表面にヘマグルチンニン(H)とノイラミニダーゼ(N)という抗原がある。Hは16種、N9種、全部で144通りの抗原の組み合わせがある。

新型インフルエンザはH1N1の型の抗原をもつ。
今回の新型インフルンザは、豚、人の細胞に対して親和性があり、しかも今までみつかっていないRNA配列のため、新型とされている。今回流行の型に対して免疫をもつヒトはいない。現在までのところ、どこが感染源であったのかは不明。