2009年5月3日日曜日

新型インフルエンザ現状と課題

水際作戦として、
①帰国者に対して発熱を確認するためのサーモグラフィでチェック
②症状があれば、迅速診断キットでAかBか型判定
③A(+)ならPCRで既知の新型インフルエンザ株と配列を比較
これらを経て確定となる

①潜伏期間中に検疫を通過する可能性はある
②迅速キットの感度・特異度が不明(キットの種類により差があるが)。A(-)B(-)の際も可能性はある。実際USAでは迅速キットには頼っていない。
③確定までに時間がかかる。日本にもPCRのために新型の株が届けられたらしいので、以前よりは早くなると思われるが、特に国内一例目の確定には慎重になるため時間を要するだろう。
と理論的に考えると万全とはいえない。
とはいえ、動員できるマンパワーや機材を考えるとこれが、妥当だろうと考えられる。昨日だけで46000人が海外に出てしまった。GW後半~GW後が・・・


医療機関の対応として、
急性期:まだ数例の時点では、感染拡大を抑えるため、陰圧室で管理し、他者との接触を避けるように。
蔓延期:感染拡大が起こった際は、軽症例は自宅待機、重症例のみ入院。
と2つのフェーズに大別できる。
これらを通常業務もこなしつつ、(ただでさえ、GW後は旅行者感染症は多い)やるには本当に大変。お疲れ様です。