2010年4月8日木曜日

IDコンサルの一日





実習2日目まで終わった。

ID(Infectious diseases)コンサルの一日は
①朝に集まり新しいコンサルを振り分ける
②上記コンサル(チャート、オーダリングシステム上の検査結果)と昨日までのフォローの患者さんをする
③その合間に新しいコンサルが入る
④昼~昼過ぎにボスを含めてチーム全員が集まり、新規コンサルをプレゼンし、治療方針を検討
⑤チーム全体で新規コンサル、問題症例をベッドサイドまで見に行く

IDとしてはベッドは持っていない(今までのところは)。
割と早めに終わる印象がある。
そして業務が終わると、皆さっさと帰る。フレンチな風土があるのかもしれない。
Big Boss曰く「1日に7つも8つもコンサルが入るクレージーな日もあるけど、最近は落ち着いている」とのこと

・血培は2セット3本の方がコストベネフィットではいい(好気2本、嫌気1本)
確かにこの話は聞いたことがあるが、まだペーパーにはお目にかかっていないので、余裕のある時に見つけておきたい

・特にバンコや広域抗菌薬についての使用規制はない
でも、上記が必要になる時はたいていコンサルを行っているので、実際はIDが管理することになっている様だ。

・C. DifficileやMRSA,VREが多い印象
米国ほど、入院日数短縮が厳しくなく、割と長期入院患者が多い。
Tigecyclineなどのスーパー広域抗菌薬が用いられている(日本ではまだ使われていない)。
transplantationが我が国より盛ん。

昨日は、院内のオーダリングシステムについてレクチャーを受けた。オーダリングシステムを教える専門のスタッフの方がいらっしゃって、わかりやすく教えてもらえた。
とりあえず、1ヶ月しかいない学生に丁寧にオーダリングシステムの使い方まで、教えてもらえるのは手厚い。かなりマンパワーが充実していて、ドクターは自分達の業務に集中できる印象がある。(とりあえず、空きベッド云々に悩まされている感じは受けない)
ERは溢れかえっていたが。コンサル科を回る利点として、患者が分散しているので、いろいろな病棟を見て回れる利点がある反面、はぐれると巡り会えることはまずない。 

噂に聞くチャートすら音声録音でOKで、ディクテーション専門のスタッフがいるという訳ではない。まだ紙チャートだし。
チャートの達筆や悪筆(どちらか判断不可)、略語(IRIS: Immune reconstitution inflammatory syndrome, D/C:discontinue)に悩まさ続けそうだ。

ICUもベッド1対スタッフ1とミシガン大のホスピタリストは言っていたが、こちらではそこまで多い印象ではない。

アカウントさえもらえなかったり、いただけても見よう見まねで使ってみることが多かったのに。

まだ、2回言わないと通じないことが多い。
午後になると、日本時間で深夜帯にあたるので、頭がボーっとしてくる。