2010年4月9日金曜日
あのMGHへ
今日は朝MGHとの合同カンファがあったので、MGHにお邪魔した。
そう、あのMGH
マサチューセッツ・ジェネラル・ホスピタル ではなく
M戸・ジェネラル・ホスピタル ではなく
モントリオール・ジェネラル・ホスピタル!
RVHとMGHは歩いていける距離にあるので、T大とTMCのような関係かと思っていたら
RVH : transplantationが盛ん
MGH : critical careが盛んで、burnも多い
という特徴はあるが基本的には一緒とのこと
宿から40分近くと、遠く。しかも今日はあいにくの降雨と寒さでテンション下がりがちだった。しかし、行ってみると次々に先生方がケースをプレゼンしていって、面白くテンションは最高潮になった。
・院内で立て続けに陽性になったRgodotorula
http://www.doctorfungus.org/Thefungi/rhodotorula.htm
Dr.fungusのサイトは面白い(どこかで紹介されたのを記憶しているが改めて訪れてみた)
・湖畔での傷から感染したと考えられるVibrio cellulitis
・genital schistosomiasis
・インドで経験したというConidiobolus coronatus コニディオボラス
来月お目にかかれるかもしれない
昼は「15分で昼飯とってきていいよその後新規コンサルを見に行こう」と言われたので、早めに行って情報収集しておこうと思って勇んで行ったら既に先生に先を越されていた。
午後のジェットラグな眠さと空腹でフラフラしながら(昼は10分も休まなかったので)カンファを聴いていると、突然それまで細部までは聞きてれなかった会話が急に鮮明に耳に入ってくるようになった。
・・・これが英語のシャワーを浴びるってことか。それとも商品名や略語を一つずつ潰していったので突っかかりが減ったからかもしれない
発熱があるから〇〇の抗菌薬を投与、というのはどこにでもあり得ることなのかもしれない。特に割ける時間が制限されていたりすると、短絡的思考にならざるを得ないこともあるのかもしれないが。
タイレノール(アセトアミノフェン)がわからなく四苦八苦をした先達や、海軍病院でのエクスターンの途中にあまりにわかならなく途中で言い訳をして帰ってしまった先達の話を思い出しながら宿に帰ってきた。
確かに無難にバックパッカーするのと、医療施設で働くのでは、求められる語学力の次元が違うことを思い知らされた。話せない割には頑張っているよ、と仰ってもらえているが、今はそれで済んでいるが、これから袋小路に入り込むには必死だ。
かなり洋書も読んできたし、英会話も隙を見つけてはやるようにしていたので、正直もう少し円滑に運ぶものと思っていたが・・・見通しが甘かったのかもしれない。
多くの(超)優秀な日本人ドクターも語学の壁には、悩まされてきたし、自分のような凡才はさらに悩まされるだろう。
今のような助走期間なしに、いきなりドクターとして飛び込むのは無謀かもしれない。とりあえず、今は語学力のなさには寛容に扱ってもらっている。
だいぶ慣れてきたし、シャドウイングで要所もわかってきたので、コンサルが複数ある時は手伝わせてもらうように少しづつしよう。